TTN Vol.16
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2平成30年度 入試結果東京都市大学等々力中学校・高等学校 1都3県における小学6年生の卒業生数は男子145,368人(前年比97.3%)、女子139,060人(前年比97.5%)と合計約284,428人と底を打ちました。一方で2018年中学入試は私立・国立の受験者数が昨年度より850人増の45,000人と推定されます。小学6年生の在籍者数が減少しているにもかかわらず、受験者数は増加しているため、受験率は前年比0.7ポイントアップの15.82%となり、4年連続のアップに終わりました。 受験者数・受験率ともに上昇している理由としては2020年以降の大学入試改革をはじめ、グローバル社会や急速に進むICT化への対応、私立大学の定員厳格化等が追い風となっていると考えられます。 また、一方では中学入試では海外入試をはじめとする帰国生入試の増加や選択肢の広がる英語選択入試、得意分野や才能を生かす算数1教科入試や思考力入試、公立中高一貫を意識した適性検査型入試など「多様化」の流れも急速に進んでいます。 2018年本校の中学入試は、志願者総数3043名(前年比+114名)・実受験者数1617名(前年比+373名)となり、都内の男子・女子・共学を合わせて志願者数第4位という結果でした。最終入学者は256名、7クラスとなりました。(2クラス増) これはICT教育、SST(Super Science Todoroki program)、アクティブラーニング(ジグソー法)、英語国際教育など時代のニーズを意識した先進的な取り組みが支持を集め、大学進学実績(2018年国公立43名、早慶上理94名、GMARCH180名)から見える、確かな学習支援システムとそれを有効に実施できる教育環境、安全で安心な学校生活により、毎年多くの受験生並びにその保護者の方々からの支持を維持していると思われます。2018年の大学進学実績(過年度生東大合格含む)により、2019年入試も更に受験生やその保護者の方々の期待値を継続させ、改革を続ける本校にとって志願者増につながると期待しています。 更に、2014年度から新設した帰国生入試も5年目を迎え、2018年も志願者110名(実受験者103名)と3桁の大台に乗り、認知度も上がり、順調に受験生は増えています。中学校 入試結果 2018年の高校入試は、定員40名に対し志願者170名(前年比-25名)、実受験者142名(前年比-15名)。最終入学者は32名となり、本校内進生176名と足して208名、高校1年生は6クラス編成という結果となりました。募集定員の少なさと内申基準(単願3科13かつ5科21以上、併願3科14かつ5科23以上)の高さから敬遠されがちですが、本校の毎年伸び続ける大学進学実績の結果を見て、ある一定層の安定した支持があるためここ数年は大きな変動はないようです。しかしながら、中学入試ほどではありませんが、入試の「多様化」の流れは高校入試にも少なからず影響を及ぼし始めています。 特に隣接する神奈川県の私学で増えているのが、学科試験を課さない書類選考入試(書類選考だけで合格が決まる入試)が台頭してきたため、東京の私学への影響は避けられない状況です。特にこの入試制度を本校と併願で競合する上位校(六大学付属校など)の私学が導入する傾向にあり、本校も影響は出ています。しかし、今回も繰り上げや追試措置は行わず、入学者学力は例年通り高い基準をクリアし、また、一般入試でも高い学力の受験生が試験に合格し入学に至っているため、入学者へは大きな期待を持っています。また、併願校としては、例年通り、市立横浜サイエンスフロンティア・県立川和・県立翠嵐・都立多摩・都立戸山・都立小山台・都立青山・都立新宿。私立では、明治大学付属中野・中央大学付属横浜・明治大学中野八王子・法政二・慶應義塾と、東京・神奈川の上位校との併願者が多ことは喜ばしい限りです。高校 入試結果合格者数受験者数志願者数中学入試結果特進特選S特選43711574255564140552876622954̶1623483317̶1884484564102377823021101741334759030182005827103110合格者数受験者数志願者数131142170第1回第2回第1回第2回第3回(S特チャレンジ)S特選コース特選・特進入試第3回(S特チャレンジ・英語選択)アクティブラーニング入試算数1教科入試帰国生入試高校入試結果特別選抜コース

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