2025年度パンフレット_東京都市大学等々力中学校・高等学校
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のか。Aさんとは、音楽科の先生も交えて何度も話し合いました。私が担任した生徒たちとは2年間で30回ほど面談をしていますが、Aさんとの面談は50回を余裕で超えています(笑)。小林 Tさんも英語が得意で、自分の意見をはっきりと主張できる生徒でした。最初は文系の学部に進むのかと思っていたのですが、最終的に理系を選び、慶應義塾大学に合格を果たしました。T 私は文系科目と理系科目の成績にほとんど差がなく、進路に関して迷っていたのですが、小林先生が学部学科の選び方や、入試に関する情報を懇切丁寧に教えてくださいました。その結果、進路を絞って勉強に集中することができ、小林先生に感謝しています。江口 私はAさんからお話があったようにAさんの担任を2年間務めました。Sくんは中2の時に、Tさんは中3の時にそれぞれ1年間担任しています。 私が教員になって初めて担任を持ったのがSくんのクラスでした。Sくんはクラス委員長となり、みんなをリードするとともにクラスの雰囲気を大いに盛り上げてくれるなど頼れる生徒でした。 Tさんは私が担任になる前から理科の授業を教えていました。英語が得意だというお話が小林先生からありましたが、理科の成績も卓越していました。T 江口先生はどうやって勉強すれば成績がアップするかを熱心にアドバイスしてくださるとともに、私のモチベーションを高めてくださいました。こうした指導が私の性格に合って いて、中3で成績が最も伸び、自信がつきました。 早稲田大学文化構想学部1年 Sさん早稲田大学国際教養学部1年 Aさん楽器の演奏会が待っていました。本番前に私がコロナにかかってしまうというトラブルもありましたが、3つともやり終えることができ、達成感で胸にあふれてきました。T 私は高1のグローバルキャンプです。この宿泊行事では、留学生の方々と国際問題について英語で語り合いました。私のグループはシンガポール出身の留学生の方々と交流し、人種問題などについてお話を聞けて、貴重な体験となりました。慶應義塾大学理工学部 Tさん小林直幹教諭(社会担当)けでなく、経営や経済に関する心理学など幅広い分野を学ぶことができます。この学部を第一志望にしたのは、こうした特色があったからでした。将来の目標は具体的には決めていませんが、この学部で経営学を始め、さまざまな知識とスキルを身につけ、社会に大きく貢献できる職業に就きたいと考えています。A まず、英検1級の取得が目の前にある目標です。高校では2次試験で2点足らず、残念な結果となったので、次回は合格したいと思っています。そして、クラリネットの演奏にも力を入れつつ、将来は商社などに勤めて海外で仕事がしたいと思っています。外務省で働くことにも憧れています。T 私は小さな頃から美しい街並みや住居、 豊かな自然の風景を見るのが好きでした。そこで、都市開発など人が心地よく過ごせる環境づくりに携わる仕事に就きたいと思っています。小林 みなさんのお話を聞き、頼もしく感じました。これからも、社会のために責務を果たす「ノブレス・オブリージュ」の精神を胸に、TQノートで身につけた時間の管理能力も活かして、勉学に励んでほしいと思います。江口 私は「ノブレス・オブリージュ」の基本は「返事・挨拶・後始末」の3語に集約されると認識しています。この3つがきちんとできて初めて、多くの人から信頼を得て、社会に貢献できるのだと考えています。このことを忘れずに大学生活を送り、高い志を実現させてください。大いに期待しています。卒業生一同 6年間、ありがとうございました。江口大賀教諭(理科担当)21今、振り返ると重要な意味があるそんなことが数多くありました小林 本校は勉強だけでなく、行事も大切にしています。みなさんの心に残っている行事は何ですか?S 高2の関西修学旅行です。コロナ禍によってオックスフォード語学研修旅行を始め、都市大等々力ならではの伝統行事が次々に中止になってしまいました。みんなが意気消沈していた時、この修学旅行に行けると先生から聞き、 大喜びしたことを昨日のことのように思い出します。旅行中はクラスメートと将来のことについて熱く語り合い、「帰ったら受験勉強へとスイッチを切り替えて頑張ろう」と誓い合いました。A 高2の藍桐祭です。私にはクラスの企画だけでなく、部長を務める合唱部の発表会、そして先生方が私たちの気持ちを大切にしてくださる校風江口 コロナに負けずに生徒たちが勉強や行事に力を注いでいる姿を見て、私たち教員は誇らしく思っていました。では、みなさんが本校のどんなところに良さを感じていますか?S 高め合える仲間がいることです。僕やTさんが学んでいたS特選では高3の7月くらいから「みんなで力を合わせて、第一志望の大学に合格しよう」という気運があふれ出し、休み時間には多くの生徒が勉強をしていました。僕も「一人でないんだ」と勇気がわいてきて、余裕を持って受験に臨むことができました。 また、生徒のチャレンジ精神に応えてくれる学校であることです。先程、小林先生が話されたように僕はクラス委員長を始め、希望していた役職に就くことができました。その結果、みんなをまとめていく力が身につくとともに、相手の意見を尊重することの大切さを学べました。 大学では日本全国から学生が集まっています。さまざまな個性や価値観の持ち主がいますが、それらを受け入れられることで、大学でも多くの友人を得ることができました。A ひとつはTQノートによって時間の管理能力や時間を有効活用する習慣がしっかりと身につくことです。この力は今の大学生活でも役立っています。もうひとつは先生方と生徒の心の距離が近く、私たちの声に常に耳を傾け、気持ちを大切にしてくださる校風です。そのため、私はプレッシャーを感じることもなく、安心して学校生活を送ることができました。小林 私たち教員もみなさんの言葉を励みに、これからますます教育に力を注いでいきたいと思います。では、最後にみなさんの今後の目標を教えてください。S 早稲田の文化構想学部では、文学や哲学だ勉強でも部活動でも、高め合える仲間がいます

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